世界で最初の水道 『アピア水道』
紀元前312年、ローマ帝国時代にアピアス・クラウディスがローマに造った「アピア水道」が世界で初めての水道とされています。
この水道は、その後なんと300年にわたって工事が続けられ、長さは440kmにも達しました。
湧き水・川の水・湖の水を用途によって使い分け、水の汚れを取り除くための沈殿槽も備えた高度な設備だったというから驚きです。
日本の水道はそれよりずっと後の1590年、徳川家康が命じて作らせた神田上水が最初だと言われています。井の頭池を水源とし、マツやヒノキでできた木樋(もくひ)とよばれる管の水道で、長さは約67km。町の中では送られた水を水道井戸や桝に溜め、つるべですくい上げていたようです。