世界で最初の下水道は?
インドでインダス文明の栄えた紀元前2000年頃には、モヘンジョ・ダロでレンガ作りの下水道が作られていました。家庭で使った水を集め、川に流す役割をしていました。下水管にはマンホールもあり、途中には沈殿池が設けられていたそうです。
日本では、昔からし尿を農作物の肥料として利用してきたため、トイレは汲み取り式で、し尿を川に流すことはあまりありませんでした。明治時代になって人々が町に集まるようになると、たまったままの汚水が原因で伝染病が発生したり、大雨によって洪水がおこったりして、下水道が必要になってきたのです。
そして、明治2年、横浜の外国人居留地に初めて下水道が作られはじめました。土管に雨水や汚水をそのまま流す簡単なものでしたが、工事には長い年月がかかり、明治12年にようやく完成しました。